上記統一コードの検討が終了した後も、税制調査会において検討が行われているが、未だ、基本的な方向はでていない状況である。納税事務だけで統一番号制度を導入することは、経済界、国民の協力を得ることが困難であることや、統一納税者番号システムの構築、運用に要する莫大な経費を考慮すると、そのシステムによる税収増分ではいわゆる、採算がとれないという問題があるとされている。税制調査会において、納税事務だけではなく、他の事務処理と共通して利用できるような番号制度の導入の可能性について、今なお検討されている課題である。